あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

あっという間

【些細なことで】

私がカウンセリングの治療で、多角的な物事の見方がある程度わかるようになってきたのは実は割と遅くて、確か六年くらい治療を続けていた時に突然「はっ!!」と理解できたことがありました。
それは本当に些細なことがきっかけでした。


当時付き合っていた人と一緒に住んでいた私は彼の仕事に合わせて朝4:00過ぎに起きて、朝ごはんとお弁当を作って、5:00には彼を起こして見送る。
という生活をしていました。


寝起きの悪い彼はいつでも朝は機嫌が悪く、中々起きない彼に私もイライラしてしまっていたのでした。
そんな日々を過ごしているうちになんだかお互いのイライラがピークになり朝から大げんかをしてしまった時にカウンセリングを受けに行き、その事柄を話していた時にカウンセラーさんが
「まあ、貴方の頑張りはわかるけど、誰でも機嫌の悪い人に起されれば余計に機嫌が悪くなりそうだよね」と言われたのでした。
その時に私は初めて「相手の立場に立って物事を考える」ということをやっときちんと理解できたような気がします。


誰しも自分が経験したり、その気持ちになったことがない事柄を「相手の立場に立って考えろ」と言われてもわからないけれど、「朝に機嫌悪く起される」のはきっと皆幼少期にイライラしたお母さんに起された経験があるはず!!
その時の気持ちを考えたら確かにいい気分はしなかったのでした(笑)


そんな些細なことで?
と驚かれそうですが、そこからのもう五年はほぼカウンセリングが要らなくなるくらいに、メンタル的な回復は早くなりましたし、頻繁にカウンセリングに通わなくても、ある程度は自分であれこれ判断がつくようになったのでした。


精神的なケアの鍵は実はとっても身近な所に落ちているのかもしれません。