あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

片付けのコツ

【整理整頓とメンタルについて】

これはTwitterでもたまに流れてくることもあるので、ご存知の方もいるとは思いますが、
余程の喘息持ちの方とかでない限りは、部屋を掃除しなくても埃で死んでしまう人は居ないに等しいです。


ただ、「こんなに汚い部屋なのに、今日も掃除できなかった!!」
という自分を追い込む気持ちは、簡単に人を死に追いやります。


そして、部屋の状況はその人の心情を映すとも良く言いますが、私の経験上これもかなり当てはまると思います。


そして、余りにも考えがループし過ぎてこんがらがっている人に、医師が「部屋の掃除」を勧める場合がありますが、これも実はメンタルの治療に多少なりとも効果を発揮します。


掃除は「捨てるものと取っておくもの」の選択の連続です。


メンタルの病気の原因や解決法の一部にやはり選択をする場面や、今の状況に至るまでの道は自分で選択してきたという事実を自分で認めなければならない部分があります。


その事を掃除を通して、段々と頭の中で整理がついてくることがあるのです。


また、掃除をして、過ごしやすい部屋になると、心にも余裕が生まれて、少し身なりに気を使ったりもできるようになると、不思議と頭の中も割と考えがまとまってきたり、自分のダメなところ(捨てるべき所)が見えてきたりする事もあるのです。


とは言え、私もとてつもなく掃除が苦手でした。


メンタルの人に多いのは、部屋の掃除だけではなくて、自分の身なりにも衛生観念も崩壊する事が多いので、お風呂に何日も入らなかったり、歯を磨く事をしなくなる人も多いので、大きめの病院などで入院すると、歯科検診などは割と初期設定で勝手についてきて、そして、勝手に歯の治療も行われたりします。


歯周病や、虫歯の菌が余りにも放置し過ぎて、顎の骨から全身に回ってしまうことも実はあるので、そうなる前に、病院側で調べて治しておくんですね。


この治療には、おそらく最近は年配の入院患者の方も多いので、不要な原因で病院内でなくなってしまうことを防止する意味も含まれているようです。


私も一人暮らし歴が長くはありますが、とてつもなく掃除は苦手です。
 
特に狭い一人暮らし用の賃貸だと収納が殆どない物件も多いので、増えていく洋服やら荷物をしまう場所がなく、仕方なく床に散らばる。。。ということが昔はしょっちゅうあって、掃除機を、かける以前に床に物が溢れすぎて床面が見えない。。。ということもしょっちゅうありました。


一人暮らし歴が20年をそろそろ越えようとしていますが、その中でやっと私なりに掴めた掃除のコツは、やはり「しまう場所を作る」
これに尽きると思います。


私が自分で片付けられなくて一番嫌だったのが、いざ、出がけになって見つからないものがあって家を出られなかったり、料理中に今使いたい物が何処にいってしまったのかわからなくなって、料理を中断しなければいけなくなったりした時に、探しているその時間がとてつもなく無駄に思えたからです。


誰かと一緒に住んでいると、自分は出しっぱなしにしていても、同居している誰かが、見つけて元の場所に戻してくれる。
これは、大変ありがたい事なのですが、恐ろしい事にそれをされてしまうと、出しっぱなしにした当人には「片付ける」という力が一ミリも育たないという結果になるのです。。。


なので、一人暮らしを始めて10年以上は私は掃除する時は徹底的にするけど、普段は床が見えない。。という極端な部屋に住んでいる事もよくありました。


何度か引越しを重ねていくうちに、収納する場所のある物件では一時的に散らかってもそこまでひどくならずに数日で掃除機がかけられるレベルの部屋に戻っている事に気付きました。


そこから、インテリア雑誌(主に収納系の)を読んで納得したのは、100円均一の気に入った箱なんかに、ジャンル分けして、とりあえずは決めたものをその箱にしまい、箱は収納スペースか、なければカラーボックス等の棚にしまうという方法です。
また、収納スペースがなかったり、しょっちゅう使うものなので、完全に何処かにしまうと不便なものなんかもあるので、その場合には使わないバッグに詰めて、壁に跡のつきにくい画鋲を付けて、物品を入れたバッグを壁から下げるという収納方法でした。


これを始めてからは、今まで纏まらなくて散らばりがちだったハンガーが大きめの気に入っていたけどもう使わないバッグに詰めて壁に掛けただけで、賃貸の白壁は、バッグの柄で可愛いし、床でハンガーを踏んづけて、ハンガーが割れる上に足も痛い。。なんて事もなくなりました。


洗濯バサミも、雑誌のおまけについているミニトートの可愛い柄のやつだけど、ミニトートだらけで使わない。。。としまっていた物に入れて壁に下げるようにしました。


賃貸物件にもよりますが、よく、洗濯機は玄関にあるけど、洗濯物を干すのは部屋の反対側のベランダ。。。という事が多くて、洗濯用品を洗濯機周りに置いておいても、結局のところ、ベランダ側にハンガーやらを移動して、その後取り込んだ時にまた、玄関側にハンガーを持っていくのが面倒臭くて(またすぐに使うし。。。と思うんですよね)床やらソファーやらに散らばる。。。という現象がわりと起きがちなんですが。。。私の場合は、ベランダ側の壁にバッグを提げた事によって、その散らばりが予防できただけではなくて、吊り下げてたのがバッグだったことも良かったみたいで、部屋の別の場所に干そう!なんて時に、バッグだとそのまま肩にかけてすぐに移動ができるのがとても便利でした。


何より「床」に一つでも何かを置きだすと、どんどん気分的に「ま、いっか」という気分になって、いつの間にか床が見えないレベルに物が床に溢れてしまう事になるという法則をインテリア雑誌で見つけてからは、なるべく床にものを置かないようにしました。


今は100円均一の商品もオシャレで可愛いものがたくさんあるので、いろんな店舗を廻って、気に入ったデザインのものを選んで大きさを揃えて部屋にあったインテリアで整理整頓できるので便利ですね。


部屋が綺麗になって過ごしやすくなると、自分の部屋での動きも無駄が少なくなるので、段々と心に余裕が出来て、問題が何一つ解決していないとしても、問題を少しずつ受け入れたり、考えられる余裕が頭の中にも、心の中にもできる事を私は身をもって体験しました。


もちろん、部屋自体の掃除ができるようになるまでの心の余裕がない時もありますし、まだ病気になりたてでそんな余裕が持てない人もたくさんいます。


ただ、掃除ができなくて死んでしまう事は滅多にありません。


掃除ができない自分を責めるのではなくて、「できる時にやろう!今は思い切り泣こう!」とか「今は思い切り凹もう」とか、その期間が過ぎ去ってから、掃除や、自分の身なりや、衛生観念が見直せて、お手入れができるようになるといいですね。