あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

生まれ落ちて

【考えて欲しいこと】


今日は、本当に個人的な思いを書きたいと思います。

 


子育ては、良いことばかりではなく、むしろお母さんが孤独になりやすく、そのストレスが上手に発散することができなければ、ストレスを向けられるのが子供になりかねません。


そして、子供はしばらくは母親と自分だけの世界で生きるので、母親に責められたり、暴力を振るわれても、「ストレス」なんて言葉も存在も知らないので、どんなに理不尽であっても、外の世界を知らない限りは「自分が悪いからお母さんが怒るのだろう」と全てを自分のせいにして、ドンドン内へ篭っていってしまいます。


知り合いに、学生結婚をして居て結果三人のお子さんを設けたご家族がいました。
そのご家族はとても幸せそうで、大変な中にも、楽しい毎日を過ごして居るようでしたし、もちろん虐待なんて事は一切していませんでした。


ただ、一点気になったのは、お母さんが
「この子(一番上の子)が居なければもっと色々仕事できたのにさー」と度々子供の前で愚痴をこぼすのが気になりました。


上の子は既に小学生でしたが、その分大人の言って居ることの意味もよく理解できるようになります。
その状態で例え愚痴であっても自分の目の前で自分が生まれて来なければもっと楽しめたのに。。。。というような発言をされて喜ぶと思いますか?


私がとても不思議に思うのは、彼女たちは合意の上で性交渉をしているという事。
そして、性交渉をしている時の年齢は確実に避妊方法を学校で教えてくれて居た年齢よりも上だったという事です。


性交渉を拒むことも、避妊具を購入する事も、不当に妊娠したとしてもその後最悪中絶する事もできたはずなのに、それを一切せずに、産んでから生まれてきた子供に対して文句を言うのです。


よく、中絶は残酷だという方や、宗教的にできない方もいますし、考え方は人それぞれですが、この世に生まれ落ちる前に絶命するのと、一個人として存在しているのに、その人権を踏みにじられながら生き地獄を生きていくのはどちらが残酷なのでしょう?


私は流産の他に、望まずに妊娠してしまったことが一度あります。


その時はメンタルの病気もMAXで酷くて、年齢的にも30歳手前で、子供を産むのには多分最適な年齢ではあったと思いますが、メンタルを病んでいて、半ばレイプのように当時の彼氏に犯されたのちの子供をその彼氏と産み育てる自信もありませんでしたし、暴力を振るう彼から子供を守れる自信もありませんでした。
何より当時は生活保護での生活で、その状態で妊娠と出産をして1人で生活を立て直して生きていく選択すら選べないほどにメンタルもボロボロでした。


なので、当時の彼氏にお金を工面してもらって中絶を選択しました。


それでも、私はそのことについて、今は良かったと思っています。
私と同じように
「生まれて来なければよかった」と思いながら生きていく子供が増えて欲しくないのです。


増してや、自分が親からそういう扱いを受けた事によって自分が病で苦しんでいるのに、その思いを自分で自分の子供にしてしまうかもしれない。。というのは本当に嫌でした。


そして、多分今はいろんな事がわかってきて、良かったと思っていますが、妊娠してしまったあの頃の私の状態ではまだ悲劇のヒロイン気質が抜けていなくて、確実に自分の子供に対して、異常な愛情か、もしくは、私の母親のように愛情があるんだか、ないんだか、子供にわからない状態で接して育ててしまっていたであろうと、安易に想像がつきます。


今はアフターモーニングピルというものもありますし、最悪、婦人科で膣洗浄ということをする事もできますし、ピルやコンドームももちろんあります。


結婚したら子供を生むのが当たり前という時代はだいぶ通り過ぎましたが、地域や、親御さんによってはそういう考え方の強い地域も、そして、周りもそういう接し方をしてしまう人も悪意なくいたりします。


でも、望まれずに産んだ子供達は必ずその思いを感じて、親子関係にヒビが入ってしまいます。
もちろん産んだら可愛くて愛情溢れる家庭を築いていけるケースもあると思いますが、それは残念ながらごく少数です。
そして、子育てはそんなに楽しいことばかりではなく、ほぼ9割型辛いことが妊娠時から多くて、思うように子供は育たず、残りの1割の喜びが今までの苦しみを吹き飛ばすほどの威力があるからこそ、育てられるのだと周りを見ていてつくづく思います。


私は子供を妊娠したことはありますが、産み育てたことは残念ながらありません。
ただ、三時間おきの授乳を生まれたてのネコを拾ったのでした事があります。
あれは、やっぱりとてつもなく大変でした。
猫と赤ちゃんを同じにするなと怒られるかもしれませんが、私が経験できた母親らしい経験はそれだけです。
たったそれだけでもとてつもなく大変だったのに、実際の子供だとしたら、段々大きくなって、言葉も通じるようになって、意思疎通ができない時期もあって。。。と、とてつもなく大変だと思います。


だからこそ、愛しさや、楽しみもあるでしょう。但し、それ以上に大変さも沢山あることを忘れずに、そしていっ時の快楽の為だけに体を犠牲にしないでください。


中絶手術も流産の手術もする事は全く同じで、全身麻酔で、子宮の中をかきだします。
その前日には子宮の中に膨らむ海藻の棒見たいなやつを入れておいて、時間をかけてムリクリ子宮口を、開きます。
もちろん、海藻の棒を入れる際は麻酔なんかありません。
とてつもなく痛いです。
全身麻酔なので、最悪命を落とす場合もあります。


どう考えても、身体に良い手術でない事は明らかです。


彼氏が避妊してくれないから。。
それならば、拒むか別れるかした方がいいです。


そんな人と健全な子育てなんてきっとできないはずです。


私のように、残念ながら暴力的に妊娠してしまう人もいると思います。


そんな相手の子供を産み育てるのは多分並大抵のことではやり遂げられないと思います。


どうか、子供を産み育てる前に、自分は育てられるのか?
相手と性交渉をする前に、避妊しなかった場合の最悪のケースが降りかかってもちゃんと対処できるのか。


それを念頭に置いてから、産み育てて下さい。


生まれる前に殺してしまうのは確かに残酷だと思います。
でも、生まれ落ちてから、人権や個人を踏み潰されながら生きていくのはもっと辛く、悲しい事だと私は思って居ます。


産んだ責任をちゃんと取るというのは、金銭だけで子供を育てるだけではなく、心の扶養もちゃんとしてあげて初めて親なんだと私は思います。


その上での「親としての責任」をちゃんと果たしてあげてくだい。