あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

新しい風

【気分転換について】

昨日、自傷行為の話を書きましたが、自傷行為と気分転換の境目は何処なのか?
について今日は書きたいと思います。


なんで、メンタルを病んだ人達が極端な行動ばかりするのか?


それは、本人たちにはその行動が「極端だ」と認識できない程に、脳みそが色んな事柄の判断力や、記憶をシャットダウンしてしまって、とにかく生命を維持させるようにしか動かなくなっているからです。


よく、「鬱病や、不眠症になる人は気が弱い」や最近ではだいぶ減りましたけど
「根性が足りない」とおっしゃる方が居ますが、鬱病のようにメンタルを病んでいくと、色んな事柄の判断力が鈍るだけではなく、眠くなるはずのホルモンを脳みそが出さなくなったり、満腹を感じるはずのホルモンを脳みそが出さなくなったりして、脳がだんだん変形していくそうです。


言葉を返せば、脳みそが変形しなければならない程にその人は頑張っていて、自分の限界値を感じられなくしないと、今現在の仕事が続けられなかったり、今現在の住まいに住んでいられなかったり、今現在の人間関係を続けていけない程に追い込まれている状況だということなのです。


確かに「病は気から」も一理あるとは思います。
病気に逃げてしまって何もしない人は「自分は病気である」と自己暗示をかけてある程度調子が良くなっても、その後の治療に取り組まない人もたくさんいます。


ただ、その人達も、一番最初は健全な心と身体と脳みそを持っていて、頑張らなくちゃ、そうしないと自分は生きていかれない。
という気持ちから、脳みそが変形するほどに心を病んでしまったのですが、変形した脳みそが努力と根性だけで、数ヶ月で治ると思いますか?


整体やマッサージに行く方はご存知の方も多いと思いますが、一度癖のついた身体は、そういう場所で施術を受けてもすぐにまた元どおりになってしまうので、最初の頃は整体師さんたちに、頻繁に通うように言われると思います。


身体の表面から押したり揉んだり、運動したりマッサージしたりで、表面的に施術できるところですらすぐに戻ってしまうのに、ましてや、外側からのアプローチも何もできず、患者本人の申告に従うだけで薬を探り探り処方していって脳みそがホルモンをまた出せるように働きかける。。。そんなアプローチしかできない病気に対して「気力と根性だけで乗り越えられる」という方が居たら、私は残念ながらその方とはお友達にはなれません。


そんな状況での彼らはメンタルを病む前から「気分転換が下手」です。
ストレスが溜まっていることを自覚してなかったり、疲れを感じられなくなっていたりするので、どうしても爆発した時にものすごい爆発力で周りを巻き込んでしまったり、自分も瀕死の状態にまで落ち込んでしまったりします。


私も割とそういう性格だったので、爆発力が半端なかったように思います。
例えば
突然暫く仕事できないし、、と髪型を坊主にしてみたり。
例えば
いきなり家出してみたり。。。


その例えば、、がいつかしらだんだんエスカレートして自傷行為にまで陥ってしまうことが度々あります。


私が主治医から「完治宣言」をもらって自覚したことは
この病気は完治はない。
それよりも感情の波が自分で管理できる程度の小波なのか、それとも津波級のものなのか?の違いであると気づいたのです。


健常者だって、だれでも、全くなんの悩みなどない人間や、全くストレスを感じない人が居ないのと同じです。
ただ、メンタルを病んだ人と健常者の人の違いは、ストレスを感じた時にその解消の仕方を圧倒的にメンタルを病んだ人は知らないということです。


私が完治宣言をもらってから心がけていることは、昔ほどそこまでストレスが溜まっているように自分では感じてなくても、なるべく自分が心地いいと思う事を状況の許す限り行うようにしたのでした。


「それだけ?」って思うかもしれません


が。。         それだけ                なのです


だからその発散する事は時によってカラオケだったり、時によってカフェでお茶だったり、時によって携帯を切って誰とも話さないし、ネットもしないだったり、お笑いを見まくって笑いまくるだったり、編み物をしたり、お料理をしたり。。。はたまた、お友達に話を聞いてもらったり。。ショッピングだったり。


解消法は千差万別です。


メンタルを病んでいる人に私も含め多いのは、病んでいる自分が楽しい事をしてはいけないと思う思考。
そして、そういう状態の自分を
「サボっている」と思ってしまうことではないかと、私はここ最近は思います。


確かに、周りはどんどん結婚して行ったり、キャリアを積んでいたり、はたまた勉学に励んでいたり、留学していたり。。。


なんで、周りの人達はできているのに、自分は同じようにできないんだろう?
と病気になった事そのものに悩んでしまうので、もっと、もっと頑張ろうとして、余計に脳みそが色んな機能を制限し、身体が思うように動かなくなってきてしまい、最後には爆発してしまうのです。


勿論、私だって、未だに「なんで自分は同じようにできないんだ?」と負の思考ループにはまって抜け出せなくなりそうになるときもあります。


そうなる前に、少しずつ、3日寝たら治るとか、カラオケで大声だしたらスッキリするとか、問題が何にも解決してなくても、気分がスッキリすると、人間は考え方も明るい方へと考えるようになります。


どうしても、疲れてたり、睡眠不足だったり、お腹が空いてたりすると、人間はネガティブ思考になるので、その時に下した判断は後々とてつもなく後悔することが多くなるのです。


そんな時は、強引にでも寝て、そして空腹を満たして、疲れを取ってから、判断すればいいのです。


その判断をしなければ心臓発作のように一分一秒を争って、誰かが死んでしまうという問題でなければ、周りはわりと何も変わりません。


なので、自分にあった発散方法で、特に異変を感じていなくても、自分を労わって、休ませる。
それを特別な事として捉えずに、日常生活の一部として、取り入れる事が、極端な行動に走る前に出来る予防策だと、私は感じます。


そうして、自分の心の中の感情の波が一定で、穏やかな海がある程度保てるようになれば、きっと色んな症状も段々と治まってきて、色んな道筋が見えてくるかと思います。