あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

自分のリズム

【生活リズムについて】

メンタルの病になると、不眠だったり、過食だったり、拒食だったり、はたまた過眠だったり、様々な症状が身体に出てきて、今まで通りの日常生活を送れなくなることが多々あります。


病気になりたての頃は心も体も、脳みそも疲れ果てているので、なるべく休養するように、医師にも言われますし、周りの理解もそれなりに得やすい状況ではあります。


ある程度の期間休めるだけ休んで、少し心も体も回復してきた際に、焦りは禁物ですが、人によっては「まだ病気だし」と休養期間をそのまま続ける人が居ます。


その場合に、「仕事(もしくは学校)にどうせいけないのだから、規則正しい生活でなくてもいっか」と思ってしまって、日々朝型の日もあれば、夜中まで起きて夜明けに眠るなど、一般的な生活リズムを無視した生活を送る人が割と居ます。


例えば朝型体質の人と夜型体質の人ではもちろん生活リズムは異なりますが、病気になる前の本人の大体の生活リズムがあったと思います。
少しずつ心と体の余裕が出てきた時に、その元のリズムを心がけるように生活を送るのと、「何もないし」と好きなように生活リズムグチャグチャで過ごしてしまうのでは、治り方のスピードが全く異なってきます。


一度病気になって、体の中の全ての機能がオフになり、ある程度の休養期間を経てまた生活を送るというのは、生活リズムが真っさらの状態に戻っているので、その後、少し回復してきた時に生活リズムがグチャグチャだと、真っさらの体が日々の生活をどういうリズムで送っていけばいいのかがわからなくなってしまって、イザ、社会復帰や学校へ復帰しようとしても、朝起きれなかったり、予定の時間まで体力が持たなかったりして、通えなくなり、そんな自分を責めてしまい、また初期の頃のように少し状態が悪くなってしまうという負のループにはまり込んでしまい中々そのループから抜け出せなくなってしまう人が多くいます。


学校や会社に復帰すれば強制的にその時間には起きなきゃいけないから起きれるだろう。と高を括る人も居ます。
実際、復帰直後は緊張もしていて、起きることができたりもしますが、復帰して3日後や、もしくは初日を終えて次の日からなど、スタミナもだいぶ落ちてしまっていて、朝起きることですら辛くてできない。。という状況になりかねません。


人間何かしら目的がないと、決まった時間に起きて、生活をするというのが結構難しい生き物です。
何か役割があればできる。というのも事実ですが、やはりイキナリ元どおりに働いたり、通えたりできるか?というと実はそれは自分の予想以上にできなかったりします。


また、生活リズムをある程度整えている状態で病気を治すのと、生活リズムがグチャグチャの状態で病気を治すのでは、だいぶ治り方のスピードに差が出てきます。


もちろん、人それぞれ病気の原因や置かれている状況なんかも違うので一概には言えませんが、私は入院先で出会った、同じ病気の子達で、家庭環境や、原因も割と似ている人達(私も含め)の治り方が出会ってから10年後で雲泥の差が出ていたのです。


その違いは一体なんであろう?とそれぞれに話を聞いてみたところ、やはり生活リズムをある程度整えながら生活をしていたのか、それとも気持ちの赴くままに好きな時に起きて好きな時に寝てというような、日によって全く違う生活リズムで生活していたかに顕著に分かれたのでした。


同じ10年間でその後送っていく生活がそのまま病気になった時と同じような苦痛を伴う闘病生活を送り続けるのと、ある程度病気から解放されてそれぞれの生活を送っていくのは、やはり楽しめる人生の時間の長さかだいぶ違ってくるように思います。


そのために、闘病中にいい意味で自分で自分に上手に飴と鞭を使いこなして、ほんの少しずつでも、前進していけるように、最初はきつくても、生活リズムを整えて生活をしていけるようにできると、その後の治療が楽になってくるかもしれません。


もし、昼間何もすることがなくてついつい眠ってしまうという人の場合は、病院によってはデイケアやナイトケアなど、食事も込みの有料ではありますが、利用できる制度を行っている病院もあるので、通っている病院に問い合わせてみたり、今通っている病院にその精度がなくても、提携している病院へデイケアだけ通わせてもらうなどの制度を取り入れているクリニックなどもあるので、調べてみるのもいいかもしれません。


デイケアやナイトケアは保険適応だったり自立支援も適応となる場合がほとんどなので、もし、金銭的に不安な人は最初に利用料金を病院に教えてもらっておくのも良いかもしれません。


もちろん、デイケアなどに通うとデイケア内での人間関係なども発生するので、あまりにもその人間関係が負担になるなどの方の場合には、無理やりデイケアに通わないで、ご自身の生活の中でどうやって生活リズムを整えるのか?を考えて日々をすごのもいいかもしれないですね。