あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

糖質とは

【肥満と貧困について】

国際的に肥満問題が拡大していますが、人によってはまだ「貧乏なのになんで太ってるんだろう?」という疑問を持っている人も居ます。


生活保護を受けている人も、勿論その人の元々の体質にもよりますが、割とぽっちゃりする人も居ます。


私は、過食症だったのもありますが、私の家族には、生活保護になってから、「お金がないのになんで太ってるんだ?」という質問と「食べ物に無駄遣いしているからお金が足りなくなったりするのではないか?」というような事を言われたことがあります。


私の経験からすると、貧乏な方が太るのです。
なぜなら、自炊力がある程度ある人であれば、当然、なるべくお金のかからない自炊で生活をしようとします。


が、健康的な野菜や、果物や、肉や魚は、何分値段が高く、本人が満足するように栄養の整った食事を作ろうとすると、中々そこまで食材をひと月切らさないように揃える為の予算もないですし、ごく少量で揃えれば、結局のところ本人のお腹が満たされない。。。


世の中で一番安く売られているのは
「炭水化物」なのです。
お米や、小麦粉や、麺類。


お料理そのものは割と好きで、レシピが分かればある程度の物は殆ど自分で作って食べる事ができ、野菜も取り入れられる時になるべく食べるようにしてます。
野菜の好き嫌いも特になく、どちらかといえば野菜が好きな方なので、自ら買わないのではなく「買えない」のです。


でも、お腹は空くし。。。


で、お腹を満たすために、例えばお米だけ
とか
麺だけ
とか
小麦粉で何かしら
とか
保存の効く調味料と炭水化物だけ。
のような食事でお腹を満たしてしまうのです。


アメリカやオーストラリアでは貧困と肥満の関係が最近社会問題として、一般家庭の人達にも知識として教えられるようになりましたが、日本ではまだあまり注目されておらず、知っている人と知らない人でかなり落差があるように感じます。


家賃・光熱費だけは必ず滞らないように支払っていると、住んでいる場所のガスの種類によってだいぶ毎月の利用料金が変わってきてしまい、そのために他の部分を節約。。。となると後減らせるのはやはり食費くらいしかないので、安くてお腹がいっぱいになるもの。
なるべく長持ちしてひと月切らさないでいられるもの。
となるとどうしても安価な炭水化物に偏ります。


そんな炭水化物まみれの食生活しか送れない生活で過食症だとてきめんに太ります。
あっという間です。


決して贅沢しているわけでも、お菓子ばかり食べているわけでもありません
(勿論中にはそういう人も居ます)
そして、偏った栄養価で太った体は当然血管や健康にいいわけもなく、気づくと体調面にも異常をきたしている。。。そんな悲しい負の連鎖が続いてしまったりもします。


我が家の母親は「太っている自分の娘」の見た目がどうしても好きになれないらしくて、大いなる誤解のもとに、いろんな事を言われました。
どうしても太っている→お菓子ばかり食べている もしくは 贅沢なものを食べている もしくは ジャンクフードばかり食べている


と勘違いしてしまっているらしくて、もっと野菜を食べなさい
とか
お菓子とか食べてるからそんなに醜く太るんだ
とか
余程太っている見た目が嫌いなんだろうなぁと感じる言葉をかけられました。

そんなことはなく、むしろ貧困でジャンクフードはおろかお菓子でさえ買うのをためらうくらいに食費を節約していたからこその肥満でした。


過食症だからという理由もあったかと思いますが、あまり好き好んで太っている人はいません。
勿論、もっと自分に厳しく管理できていれば太らなかったのかもしれません。
今更後悔したところでどうしようもありませんが、その時期の私には恐らくストレスを解消できる唯一の方法が食べることだけだったのだろうと、今は思います。
結局その後、吐き戻すまで食べてしまうようになり、これは自傷行為に近いものがあると、自分でハッキリ感じるまで食べてしまうようになりますが。。。


ただ、周りからのそういう一言で、余計に太りやすい何かしらを見えない場所でまた、口にするきっかけになることを周りもある程度は把握した上で接してもらえると、ありがたいなぁと、思いました。