出会った頃の私達は
まだ、色付きリップを塗るか塗らないか
位に大人と子供の狭間で
幼くて、何処か大人で
あざとく自身の子供部分を活かして
大人達を欺いたり
幼く見えるクラスメイト逹を
まるで「自分は大人だから」
とでも言うように
冷めた目で傍観していたね。
ずっと、ずっと時間が過ぎて
お互いに、お互いの人生の時間を経て
あの頃大人ぶっていた自分達が
一番子供だった事を
自覚した今
私たちが唇に引くのはちゃんとした
リップスティック
武装の為のリップなのか
自己を表現する為のリップなのか
それとも、自分自身を保つ為のリップなのか
人それぞれに理由の違うリップを見に纏って
みんなと同じお揃いが安心する
そんな、リップスティックを卒業して
いつしか、再会した時に
お互いにお互いのリップの色を褒めあえる。
そんな、褒めてもらえるようなリップスティックの色を纏えるように歳を重ねて生きていきたい。