先月、私はとてつもなく卑怯な手を使って
一つのコミュニティから離れることにした。
そのコミュニティを嫌いになったから?
その中の誰かが気に入らなかったから?
そんな事は実は微塵もなくて。
今でも、私にとってはとても大切で、尊敬している、大切なコミュニティだ。
ただ、そのコミュニティに入らせてもらって
5年が経った今。
段々と私の心理の変化や、体調や家族との距離感の変化等々も併せて、そのコミュニティ内に居させて貰っている事自体に何となく私自身が違和感を覚えてきたのだった。
コミュニティの人達には、私の人生において、絶対に欠かす事の出来ない大切なカタチのない財産を貰った。
それは、間違いのない事で。
とても感謝している。
じゃあ、何故離れたのか?
しかも、卑怯な手を使って。
そのコミュニティをとても尊敬していて
大切過ぎる故に、そのコミュニティ内で
段々とズレていく自分の感覚と、そのコミュニティ内の人達との距離感の取り方や、いずれ
そのコミュニティ内の人達が思う「私像」と
「本来の私」がどんどんズレていって、自然消滅的にそこに居られなくなったり、ずっと私の心の中に違和感を感じたまま、でもそれを口にする事もできないままそこに入っている事がきっと出来なくなる事が分かってきたのと。
心の底から、彼等にいつか嫌われてしまう事が起こり得るのであれば、その前に自分から
嫌われる様なことをして、嫌われてそこから
離れたかった。
なので、自分がした事に対して100%悪いのは私で、本当は誰かに謝罪してもらいたかったわけでも、なんでもなく。
ただ、そのコミュニティ内で暗黙の了解で許させていたルールの中で時が経つに連れてそのコミュニティ内で「それは許せるけど、これは許せない。。」という違和感を誰かが口にするのを見た時に「多分、許せる範囲内の『コレ』と許せない範囲内の『コレ』の境界線が分からなくなったのは、コミュニティ内で許されてきた実績があるから、どこまでが許させるボーダーラインなのか?がそのご本人に分からないまま時が経ったからでは??」と「途中」からそのコミュニティに入らせて貰った人間からは見えてしまった。(あくまでも外側の人間から見た時に)
そして、その暗黙のルールによって判別付かない『コレ』と『ソレ』をごちゃ混ぜにしたまま、たまに「それは許せないやつ」をする人に対してのコミュニティ内での「何故あの人はやらかすのか。。」的な会話を聞いていて
「それは、長い事コミュニティ内で○○だから」と許してきたコミュニティ内のルールによって、そのまま大人になったからでは。。
と、途中からやってきて勝手に入った私からは見えてしまって、でもそれを上手くコミュニティ内の人に言えないまま時が過ぎ、その間に親の体調やら自分の体調やらも変化していき、そのコミュニティに通う以外に自分でやってみたいと思った事。
やらなければならない事。
その為に、今後の事も考えるとお酒をやめて生きていく他ない事。
なども考えた結果。
私はわざと、嫌いになってもらうように仕向け
結果として一番尊敬している人達を傷つけ、そしてそれに対して、なんの弁解も弁明も、謝罪もする事なく、その場を離れた。
自分でも割と最低だなぁ。と思う。
それでも、知らない間に嫌われてたり
知らない間に、軽蔑されてたり
知らない間に傷つけてたり
そして、気づかないうちに自分がそのコミュニティに居られなくなってしまうよりかは
全然良かった。
全ては、私のエゴでしかない。
それでも、彼等が私の心に「心の故郷」を与えてくれた事。
長年抜け出したくても抜け出せなかった
「恋愛依存」から抜け出させてくれた事。
なによりも「自分らしく生きるのが一番」と
教えてくれた事。
数え上げたらキリがない位に大切な物を
貰った。
時は流れゆく
けど、私の中の心の故郷は
今でも変わらないし。
自分らしく生きるのが一番楽しいし
40代半ばにした今も尚、新しい扉を開いて自分が興味を持った事に対して自分のできる範囲で出来ることをしていきたいと思っている。
時は流れゆく。
ガチガチのネグレクトで母親と話すと吐き気がしていた数年前から今ではその母親のメンタルのケアをする為に毎日電話をし、週に何度かは実家に通い、傍若無人な父親とメンタルガタガタの母親と一緒に食事が出来る様になった。
時は流れゆく。
まさか、自分が40時半ばになって、今まで好きだったクラブ音楽に合わせて踊ってみたい!と思ってダンスを習いにいくなんて、一年前には思いもつかなかった未来が、今ここにある。
自分がこれから何が出来るのか?
なんて、1ミリも、分からないけど。
彼等が教えてくれた私の長所・短所
自分では気づきもしなかった「文章を書くのが好き」な事や「人見知りしない性格は悪い事では無い」事
そして「頑固」で「負けず嫌い」で「ワガママ」で「自分の欲望に貪欲」な事も沢山
実感できた5年間。
その間に、脳味噌の中で抹消されていた事実のロックが解除され、人生において最大にして最後のパンドラの箱が開いたり、本当に幸運な時期に、人脈に恵まれ、私は私自身が勝手に纏っていた「こうでなければならない」鎧を脱ぎ捨て、物凄いスピードで「自我」を目覚めさせ、そして、我ながらに「性格悪すぎるし、可愛げがなさ過ぎる女」と思う自分が本当の自分だと気づいた5年間だった。
だからと言って、誰かを傷つけて良いのか?
といえば、絶対的に傷つける事はいけない事で、そのタブーを犯して私はコミュニティを離れた。
最低な事に後悔はない。
何よりも。
彼等には感謝しかなく。
私にとってお猫様の次に尊い、人間である事は紛れもない事実。
いつまでも、彼等に感謝し続けながら私はこれからも、生きていく。
時は流れゆく。
10年後の私はどこを向いて歩いているだろうか。