誰かの傷を癒したくて
誰かの役に立ちたいと思って
自分では無い誰かが
苦しい時
悲しい時
辛い時
そんな時々に癒せるような
存在でありたいと願っていた私は
乾いた喉を潤せるような
水瓶の様な存在でありたいと
思っていた私は
水瓶にはなれなかった。
誰かの役に立ちたいのなら
何よりも自分を大切にしなければ
誰の傷をも癒せはしないと
そして、水瓶の存在を
一番に欲していたのは自分だと
気づけて初めて
自分の喉が渇いている事を知り
そして自分を許して抱きしめて
潤して
いつか
私は誰かの水瓶になれるだろうか
この命
息絶える前に