あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

何したい?

【優先順位】

今日は優先順位について書こうと思います。


私に相談をしてくれる女子でたまに居たのが
「自分が何をしたいのか、何を優先して実行したいのかがわからない人」
が居ました。


バリバリ働いてキャリアを積んだり、何か専門的な技術をつけたいのか。
もしくは、結婚をして専業主婦になりたいのか。
それとも、兼業主婦になりたいのか。
もしくは、子供を産み育てたいのか。
いつかはスローライフを送りたいのか。


そんな彼女の相談事はいつもとりとめがなく、
なんとなく始めた事に対してなんとなく不満があってどうしたらいいのかわからない。
という事が多かったので、その相談事に対しては私は相談事そのものの問題よりも、彼女自身は結局のところ何を目標として今後進んでいきたいのか?
を聞くようにするようにしてきました。


私達は相談を聞いていた当時、お互いに30を過ぎたあたりで、微妙なお年頃でした。
結婚だけをいつかしたいのであれば、そこまで婚活を頑張らなくてもいいかもしれないけれど、もし、子供を産みたいのであればなるべく早めに婚活をして、この人の子供を産みたいと思える人と早く結婚をしないと、段々と卵子の年齢問題もあるし、高齢出産はやっぱり産んだ後の母親の負担が大きいらしくて、産後鬱になる子も何人か見てきたのもありましたし、結婚したから必ずしも妊娠するわけでもないので、もし、子供を授かりたいのであればそれなりに色々な準備やタイミングなんかも関係してくるからです。
驚いたのは、女性の中には結婚さえすれば子供は割とすぐにできると思っている女子が多いこと。
そして、そう思っている女子に限って彼氏すら作る努力をしていなかった事でした。


例えば彼女の将来的な人生のビジョンがバリバリのキャリアウーマンなのであれば、適当に仕事をこなすのではなくて、何かしらのポジションにつけるように専門的な知識を身につけるとか、今の会社の中で何かしらステップアップをできるようにするのか?


もしくは、仕事は程々にして海外旅行などのプライベートを充実したいのか?


それとも、結婚をとにかくして、子供を作らない生活を仕事をするなり、専業主婦の生活を楽しむのか?


彼女は
「エリートな男性と結婚して適当に子供を産んで、好きなだけ海外旅行に行きたい」
というものでした。


はっきり言ってしまえば、30を過ぎた女性でこの条件が無条件に叶う人はそれ相応の魅力や努力を積み重ねている女性でなければ中々そういう男性に見つけてもらう事も、難しいかと思われるのですが(あくまで私の個人的な意見です)
彼女はそこいら辺に対してあまり努力をしている感じはありませんでした。


海外留学もした事のある彼女でしたが、日本に帰国してからはその語学を活かした仕事をしたいとか、専門性を高めたいという事はなく、非正規雇用で、なんとなく働いているみたいでした。


多分、私に相談をしてくれる女子たちの多くが実家住まいで、家賃や光熱費がかかる心配のない女性たちだったのも関係しているのかもしれません。

 


残念ながら時間は無限にあるわけだはありません。


そして女性は永遠に子供を産めるわけではありません。
もちろん医学は進歩していて、昔に比べれば遥かに高齢出産でも安全な確率は増えては来ました。
それでも、高齢出産には色々なリスクも伴うのでそれなりの覚悟で産んで欲しいと私は個人的に願います。


例えばスローライフを目指すのであれば、将来的に住んでみたい地域を調べてみたり、車の免許を取得したり、園芸について調べてみたり、移住に備えて貯金したり、、、
多分何かしら備える事は出来るはずです。


専業主婦になりたいのであれば、家事の能力をある程度つけておかないと、イザ結婚した時に旦那さんに愛想を尽かされたら生活力がなくて、それこそ、その後の人生が中々ハードなものになるかと思われます。
もちろん、ものすんごくセレブな旦那様であれば別だとは思いますが、、、


彼女たちの中で割と多くいたのが
「結婚してしなければならない状況になればきっと料理くらいできる」
と信じていて、実家暮らしのためお湯すら自分で沸かした事のない女子達です。


お料理は実はとても奥が深くて、家庭料理ほど難しいものはないと私は思っています。


もちろんプロの料理人の料理は家庭料理とはまた別です。
ただ、プロの料理は
「いつでも、同じメニューを同じ味に作ること」
に対して家庭料理は
「いかに、同じ献立でも家族が飽きない味にするのか」
がテーマです。


外食ばかりしていたり、コンビニ弁当が続くと
「味に飽きる」事が誰しもあると思います。
それは、食べているものがプロの味だからこそなのであって、家庭料理はずーーーっと同じメニューでない限り、毎日少しずつ違うメニューが味を違えて出て来るので、飽きた、もう食べたくないって事があまり無いのです。


その練習を一度もしないで、突然献立も味もバッチリできる人なんて、とてつもない天才以外に居ないと思います。


実際、私は一度お料理の基礎を習いたくてお料理教室に通ってみたところ、主婦歴一年という方が、結婚するまで一度も包丁も持った事がなく、毎日スーパーに行ってはクックドゥの中華の素を買って、ひたすら中華を一年旦那さんに出していたら「お願いだから、料理教室に通って別のものを作ってくれ」と旦那さんに土下座された主婦の方が居ました。
その方は幸運にも離婚せずに済みましたが、味覚は結婚生活にものすごく影響するので、もし、結婚をして専業主婦に憧れている方は
ある程度はお料理の勉強はしておいて損はないと思います。
今はお料理婚活もあるみたいで、お料理教室で婚活男女が一緒にお料理して出会いを求める会もあるみたいなので、興味がある人はいいかもしれないですね。


結局のところ自分が何を一番優先してその時行いたいのか、それを見極めて何かを選ぶ時に選ばないと、後々こんなはずではなかったという事になりかねません。
失敗は成功の素ですが、なんとなーーーくただボンヤリしていて生きていけるほど残念ながら今の世の中あまり優しくありません。


読んでくださっている方がまた10代20代であれば、まだまだ、興味あることにどんどんトライして優先したいものを見つけてそこへ突き進めばいいかと思います。


もちろん人生のスタートに遅すぎるってことはありません。
幾つになってもスタートは切れますが、トライしたい物事によっては無事にゴールできるかは限らないという事です。
もし、無事にゴールしたいのであれば、人任せや、なんとなくで決めずにちゃんと自分で見極めて何を優先していきたいのか?
を念頭に置いて生きていったほうがきっと楽しいよ!っていう提案です。


読んでくださっている方々が幾つになっても無事にゴールできるよう、願っております。