あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

魔法使いの正体

【女子力??】

皆さんはよく、女友達と集まってお茶をしたり、お喋りをしたり、電話で会話をしたりする機会がある際に「貴方は女子力高いよねー」なんて言うことはありませんか?

 

そもそも、私は「女子力」の定義がなんなのか?すら理解できていないのですが(笑)そういう風に言ってくる人に限って「どうやったら、そんな風になれるのー?」とか「どうやってそんな風に痩せる事が出来たのー?」と聞いてくる女性が多いのも事実です。

別に聞くぶんには全く構いませんし、聞かれたら私も、自分がしていた事を素直に答えます。

例えば、私はストレスがかかると食欲に現れやすく、体重の増減が10キロ単位で変わりやすい人間なので、増えた体重を元に戻すにはそれなりに努力が必要です。

無理のない程度で継続して続けられる運動をして、食事はあまり制限しすぎず、バランス良く食べるようにする事や、総量を少しずつ減らしていけるよう無理をしてストレスを感じないように、自分の目標体重まで落ちるように日々行うだけです。

実際に私はストレスがかからない程度の散歩とバランスの良い食事を1年続けて10キロ程体重を減らすことに成功しました。

 

ただ、それを聴いてくれた彼女達にそのまま答えても、彼女達は納得してくれません。

というか、おそらく彼女達が期待している「もっとなんか楽して速効性のある痩せ方は無いのか?」という質問に移ってしまいます。。

 

これと同じく、私は普段はあんまりキッチリしたお化粧をしません。

これは、ただ単に肌が元々弱いのもありますし、お化粧自体は嫌いでは無いけれど、然るべき時に然るべきメイクをすれば良いと思っているからです。

(例えば、女性同士の集まりとか、特別な日のデートとか。。。)

で、そんな時にも必ず言われるのが「どうして普段あんまりメイクしていないのに、ちゃんと出来ているのか?」という質問。。

多分、、彼女達の言動を見ていると(あくまでも私の周りのそういう質問をしてくる女性)日常的に継続してキチンとスキンケアをしていなかったり、自らメイクというものに興味を持って、例えばYouTubeだったり、雑誌だったり、ビューティー系アプリだったり。。媒体はなんでも構いませんが、そういうものを利用して自分でメイク方法を試してみたりだとか、日々のスキンケアを面倒だからと言って行わず、何かしら特別な事がある前日だけちょっとパックとかを慌ててしてみて、当日吹き出物ができてしまっていたり、頑張ってネイルサロンに駆け込んで見たり、自分でマニキュアやジェルを塗ってみるも、「手」そのもののケアを全くしていないので「爪」単体は綺麗だけど、全体的に見るとボロボロで、彼女達のイメージと異なる。。という事が少なくありません。

 

どんなに著名なヘアメイクの人が頑張ってメイクをしてくれたとしても、大元のお肌がボロボロであれば、それは多分彼女達の期待を上回る出来映えにはならないのは、当たり前だと思うのですが、何故かそういう事を聞いてくる女性達は「簡単で速効性があり、魔法のように肌荒れを治してくれる方法」や「そのファンデーションを塗ればたちまちお肌が綺麗に見えるに違いない!」と割と本気で思っているようで、私がありのままの自分が日常的に気をつけている事を伝えても、とてもつまらない顔をします。

そして、結果的には「貴方は女子力が高いからそういう風に(メイクもしくはダイエット)が成功するんだよね」というような言葉をかけられます。

 

何事もそうだとは思いますが、シンデレラの如く魔法使いの魔法によって一瞬にして綺麗になれる人なんて殆ど夢の世界の話では無いかと思うのです。

メイクにしても、ダイエットにしても何よりもやっぱり土台が大切。

ダイエットに関して言えばどちらかと言えば「メンタル的」な部分の強さも要にはなってくるとは思いますが、何よりも積み重ね。

メイクにしたって、どんなに高級なコスメを使ったとしても大元のお肌がボロボロであれば、出来上がりは「それなり」なのは当たり前ですし、誰しも「自分に似合ったメイク」が個々で変わってくるのは当たり前なので、一度も包丁を持った事のない人間がいきなりフレンチのフルコースが出来るはずないのと同じで、何の練習も、何も勉強もせずして、イキナリ女優ばりのフルメイクがバッチリ綺麗に出来るはずが無いのです。

が「女子力!!」を連呼する人達と話していると、どうも「毎日頑張るとかそういう面倒くさいのは自分では出来ないからもっと楽して何とかできる方法を教えてくれないだろうか?」と言っているようにしか聞こえません。

 

そして、その日々の積み重ねの結果として綺麗なメイクだったり、ダイエットに成功した人に対して「良いなー」「どうやって痩せたの?」「貴方と同じファンデーションを使えば同じ様にお肌が綺麗に見えるんでしょう?」なーんて甘い期待を抱いて話しかけてきます。

多分、彼女達からすれば、久し振りに会った私が10キロ以上痩せていて、普段はあまりしていないメイクを丁寧にして、いつもは余り目立たないポジションにいるはずの人間がなんだかとってもイメージと異なっていて、まるで魔法使いに魔法でもかけてもらったんじゃないか?という風に見えているのだろうな。。と思います。

が、魔法使いなんてものは勿論存在せず、日々自分の意思を強く持って、ストレスを感じないよう、むしろスキンケアなどに関しては「習慣化」するようにして、過ごした結果として痩せた身体と、自分に似合うメイクをする際にベストコンディションのお肌で挑めたので期待通りの結果としてのメイクが施せた。

というわけです。

 

いわば、当たり前の結果であり、それをしても結果が出ないのであればどこかしらに何かしらの欠点や、身体やお肌に合っていない方法を取っていたり、過度なストレスを知らない間に感じている状態なのかもしれません。

 

彼女達が「女子力」をまるで魔法の言葉のように使っていますが、魔法使いの正体は「単なる日々の積み重ね」でしかないのです。

それが「女子力高い」事なのであれば「女子力」を連呼されても違和感は感じませんが、なんとなく別の意味で使われている言葉に感じてならないのは私だけでしょうか??

女子力。。。浅いようで深い、難しい言葉ですね(笑)