あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

規制緩和って凄い

久しぶりの更新となりました。

最近、とあるSNSに流れてくる地元の施設の広告。

新しい施設から前々からある施設も。

SNSに年齢とかも登録するから流れてくるのは当然ですが、最近やたらと流れてくる「医療ダイエット」

とやらは一体何をするのだろう?と試しにポチっ

とな〜と表示広告わざと押してみた。

脂肪冷却とか、点滴して、横になるだけで1ヶ月で5キロ減(どう考えても病気の域やん。。

と、思いつつ、そのまま下に行くと

「我慢出来ない食欲は医療ダイエットで食欲を抑える

お薬を医師が処方!」と出ている処方薬の薬名見て

言葉を失ったよね。

私は過去に過食症になった事があって、そのお薬の名前は知っていたが、ついぞ処方される事は無かった劇薬の錠剤がそのまま名前入りで映されていたのだもの。

 

過食症は悪化すると、過食嘔吐となり殆どの日本人の場合は欧米諸国に見られるような太り方ではなく、欲望のままに食べていくうちに、内臓が悲鳴を上げて

嘔吐してしまう(キャパオーバー分を食べても食べ続ける)そして、本人は嘔吐したにも関わらず脳みそは

満腹を感じなくなるので、その後も食べ続けて、ずっと嘔吐してを繰り返すので、過食症の末期患者も、拒食症の末期患者と同様食べては吐いてを繰り返すから結果的見分けのつかないガリガリになって、それこそ

生命の危機に瀕するわけだ。

どのタイミングで内臓が悲鳴を上げて嘔吐するのか?は勿論同じ日本人と言えど個人差はあるものの、欧米の様に200kg超迄太れる人は大元の作りが違うので難しい民族なのだ。

 

で、SNSに出ていた薬の話に戻る。

私も過食症で元の体重から48kg肥っても尚お腹の空いてしまう自分が嫌すぎて、何度か主治医と交渉したことがある。

しかし、主治医によればその薬は本当に最終手段として出す薬だとして、副作用を教えてくれた。

 

※そもそも、向精神薬や精神薬・抗不安薬は、一時的に脳みそから出るべきホルモン(満腹を伝える物や空腹を伝える物等々)が出なくなったのを補う為に処方される物なので、脳に直接的なアプローチが多少なりとも伴います※

 

まず、食欲を抑える為に脳みそにかなりの負担がかかる為、幻覚・幻聴は当たり前に副作用として起きるという事。

その後、過食症が治ったとしても幻覚幻聴の副作用による別の精神疾患の進行が考えられるので、それ以降はその後副作用で出現した症状に対する治療が必要となるので、更に処方薬が増える可能性が高い事。

その為、社会復帰等のタイミングがかなり遅れる可能性が高い事。

という事だった。仕方なくその食欲を抑える薬は諦める事となったがその後私も過食嘔吐の症状が出始めつつあったので、一時的に摂食障害を専門に扱う医師のもとに転院するも、そこの担当医も同じような事を告げた上で、その処方薬は過食嘔吐末期となり食べるのをやめさせた上で内臓を休めないと生命の危機手前に来ていて、社会復帰も長期的に見て先になりそうな患者さんにのみ処方できる物だと教えてくれたのでした。

その後私は無事に過食症は完治し、現在もストレスを感じると食欲に傾きがちではありますが、昔の様に訳のわからない病的な量を食べたりする事はなく、健常者の人のストレス発散ドカ食いの範囲内で治まってます。

 

そんな、自身の経験を踏まえた上で、冒頭のSNSでの

「医療ダイエット」での、様々な痩身の為の医療的なアプローチに加えて処方されるおそらく、自由診療(健康保険が利用不可の10割負担)のお値段で、医師がホイホイと「医療痩身」の名目で食欲を抑えるあの副作用が凄まじく、摂食障害専門の医師でさえも、最後の切り札としてでしか処方出来ない薬を院内処方で処方するのだろう(調剤薬局での処方の際は、調剤薬局の薬剤師さんに色々と突っ込まれる可能性がある為)自由診療で院内処方ならば、薬剤師さんから処方薬の副作用の説明もなく、色々と端折られた副作用の簡単な説明のみで、医療ダイエットの一貫として、あの薬をなんの迷いもなく痩せたい一心で服用してしまう人が爆増してしまわないか?が、凄く怖いなぁ。。と思った今日この頃です。

 

どちらにしても、ダイエットは適度な運動とバランスの良い食事が、1番の近道です。

しかし、この処方薬が堂々と広告に表示されても何も問題なく、続々と医療として自由診療の医療ダイエットのクリニックがオープンすると考えると、その後

大変な未来を抱えて生きていく痩せたい人達が、爆増してしまう世界にならない事を願うしかないなぁ。。

と、思った私でした。