あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

デリケート

【婦人科について】

今日はメンタルと直接的な関係があるわけではありませんが、女性にとって大切な「婦人科」について書きたいと思います。


私は昔から生理痛がとてつもなく酷く重く、時には歩くのも辛いくらいに痛い時もありました。


しかし、母親曰く「若い頃はホルモンバランスが乱れているし、自分の友人でもっと酷い人も居たから大丈夫」という方針であまりきちんと婦人科に行ったことはありませんでした。


特に、婦人科系の病気は内臓の裏側などに嚢腫が出来る事が多くて、エコーや内診ではわからない事も多かったのと、昔の婦人科の方針として「子供を産めば治る」という風潮があり、私も余りにも痛くて苦しかった高校一年生の時に、初めて婦人科にかかった時には鎮痛剤すら処方されずに「子供を産めば治る」と痛い内診をしたのにも関わらず言われ、唖然とした事がありました。


結局、20代前半に子宮内膜症が判明して半年飲み薬のホルモン治療を行いました。


それによってやっとわかったのですが、何故婦人科の医師たちが口を揃えて「妊娠すれば治る」と言ったのは妊娠をすると当然生理が止まるため、その間に婦人科系の病気が軽減する場合があるからです。
婦人科系の病気は殆どの物が生理の時に一緒に炎症を起こして、段々と悪化していくので、生理が止まる事によって、悪化するタイミングがなくなり、軽いものであれば、特に何もしなくても出産後気にならなくなる場合があるからだと言う事でした。


ホルモン治療は人工的に仮閉経状態を作り出し、最長で半年間生理を止めて、腫瘍やらが小さくならないかを試みる治療法です。


私はホルモン治療をする前までは子宮内膜症による子宮と卵巣の癒着が酷く、99.9%妊娠は出来ませんと宣言されましたが、結局のところ、妊娠しました。(その後流産していますが)


また、ホルモン治療を一度すれば完治するというものでもなく、例え、腫瘍だけを取り除く手術をしたとしても、婦人科系の病気はとても再発しやすく、クリアな期間は手術やホルモン治療が終了してから2年ほどしかないそうです。


私はその後30歳の時に子宮筋腫になり、半年間ホルモン注射でのホルモン治療を行いましたが、結局筋腫がりんご大に大きくなったのと、内膜症の再発に加え、卵巣嚢腫も併発したため、腫瘍・筋腫のみを、取り除く手術を行いました。


再発のサインとしては個人差もあると思いますが、異常な生理痛の他に、生理でもないのに生理痛のような下腹部痛が強くするというものが分かりやすいかと思います。
ただ、あまりにも腫瘍や筋腫が小さければ婦人科ではあまり、具体的な治療は行わず、経過観察を重ねてあまりにも大きくなりすぎたり、妊娠計画がうまく進まない場合や将来的に妊娠したい場合には子宮や卵巣は残したままでの治療を進める事が主体です。


婦人科にかかる時に大切なのは、生理周期を自分で過去3ヶ月間くらいは把握しておくこと。
脱ぎ着しやすいボトムスを選ぶ事、万が一内診で出血した場合用に生理用ナプキンを用意しておく事くらいでしょうか。


内診は担当医師の熟練度や、その時々の自分のコンディションにもよりますが、痛いですし、もちろんいい気分はしません。
ただ、恥ずかしいなどの理由や、面倒臭いという理由であまりにも自分の婦人科系臓器への知識がなさすぎると、イザ結婚して子作りをしたいなんて時に何度トライしてもちっとも子供ができないと思っていたら実は婦人科系の病気だったなんて、事になりかねません。
婦人科系の病気は妊娠しにくくなりやすいそうです。


良い婦人科系の医師を探すのは至難の技ではありますが、口コミ掲示板的なものも昨今たくさん存在するので、そういう場所で確かめるか、もしくは友人などで婦人科にかかった事のある人に評判を聞くのがいいかもしれません。


ただ、注意点がひとつだけあり、産科の評判は上々の医師でも、婦人科はイマヒトツという事がある事を覚えておいてください。


どちらにしても内診や、色んな問診などで不愉快な思いをするのであれば、すこしでもストレスを軽減するためにそれ以上の不快感を味合わない為にもある程度の自分の生理周期位は把握しておくのがオススメです。


そして、いつか妊娠をしたり、はたまた、更年期を迎える頃にある程度の自分の婦人科系臓器の把握が出来ていると何かしらの不調が出た時に、すぐに対応が出来て安心です。


特にホルモンバランスに関わる月経前症候群(PMS)や、更年期症候群は身体的不調だけではなく、鬱のように気分が落ち込んだり、不眠になったりもするので、生理周期や、自分の行動パターンなどに当てはめて、メンタル的な病なのか、それとも婦人科系的な不調なのかによっても受診する科を適切にかかる事が出来て、たらい回しにされる事も減ってくるように思います。


何よりも、きちんと自分のコンディションを把握して都度メンテナンスをしておく事によって結果的に自分が楽になるように、私は感じています。