あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

フレッシャーズの時期に

【働き方のカタチ】

私は高校卒業後、一瞬専門学校に通いましたが、「女の世界」にどうしても馴染めなくて半年で辞めてしまいました。


その後はフリーターをして主に小売業の販売や、趣味の料理関連で、、と個人居酒屋の厨房なんかで調理をしたり肉体系で働いて居ましたが、20歳を迎えて、もう少し稼がないと税金とか諸々の出費がかさむかも?
と、パソコン教室に通って、最低限のブラインドタッチとワードとエクセルの3級を取得後、たまたま求人にあった派遣の仕事に受かってからそのままその業界の派遣の仕事を転々としていました。
途中、結婚→離婚なんかを経てメンタルを病んでいる間に政治的な動きで派遣法の緩和やら、3年ルールなんかも制定されて、個人的な印象ですが、以前にも増して派遣社員が派遣先の一時的なコマとして利用されている
という印象を受けました。


勿論、例えば将来的に何かをしたくて一時的にお金を貯めたいから。
とか
本職があるけど、そちらがまだアマチュアで一本で食べていけないから副業として派遣社員になった。
とかの人であれば特に問題はないと思います。


正社員だから、確実か?って言われればまたそれは違うかもしれませんが、派遣だと元々の募集が長期案件で1年以上勤務が条件なんかで募集がかけられている案件でも、本社での決算の結果でやっぱり来月から部署縮小して、君はもういらない。
なんて入社1ヶ月後に来月には解雇宣言される事もザラにある上に、それは契約書に書いてあるからという理由で、違法性も何もなく、どこに訴えてもどこにも救われる場所がない。
なんて事もあります。


今はまた、売り手市場になってきたようですが、丁度私の世代は就職氷河期で、大卒でも就職ができない場合も多く、いい年齢であっても未だにフリーターなんて知り合いも沢山います。


若い頃、とりあえず食べていくために、時給の高さにつられて、派遣の世界に足を踏み入れてしまい、正社員同然(というよりもそれ以上に)働かせられた後に「はい、期限きたから君は終ね」とポイ捨てされるのです。


残念ながら、どんな世界も長期案件は派遣先の企業が若い人、それこそ新卒の人で就職できなかった人なんかを雇う方を好むので、ある程度の年齢になると、派遣会社内の書類選考ですら落とされる事も沢山あります。


そして、3年法の施行により、3年後は違う部署であっても同じ企業に仕事で就く事は禁じられているので、派遣先の企業が直接雇用してくれる以外にその企業に居続ける事は不可能であり、3年後、益々年齢を重ねた人間には新たな案件は中々紹介されづらいという負のループにはまり込んでいきます。


多分、仕事内容を選ばずに、今までのスキルを活かしつつも、シフト時間がめちゃくちゃだったり、期間限定の1ヶ月で終わる案件だったり、明らかに条件の悪い、あまり人間扱いされない案件はいくらでも派遣会社から紹介の電話やメールが沢山来ます。


しかし、その仕事で長続きできるのか?
と言われると、結局のところ、体やメンタルを壊して余計働けなくなる人がほとんどです。


どんどん無職の期間が長引いて、履歴書には嫌な空白期間が出てきてしまうし、、と、とりあえずもうこれでいいや!みたいな感じで就いた仕事でその後本格的に仕事自体が出来なくなっても、派遣は傷病手当金も、退職金も、その企業に在籍していても、時給制なので、当然お給料すら出ません。


なので、住める場所(例えばご実家とか)がある人なのであれば、家族からのプレッシャーもあらとは思いますが、無理して仕事するよりかは、今後に活かせる何かしらの技術を身につけたり、全く違う業界にトライしてみたり。
とにかく住める場所があるうちに何かしら長く無理せずに働いていけるためのスキルを身につけていくのが肝心ではないでしょうか?


確かに、正社員神話は崩れ落ちたのかもしれませんが、安易にとりあえず時給制でいーや。
は、本当にやめておいた方がいいと思います。
余程なにか自分が身につけたい仕事があって、その勉強のために。。というのであればいいかもしれませんが、生活のためにであれば、できるだけ時給制よりかは、固定給のところの方が安心ですね。


契約社員も5年ルールが敷かれ、5年後は雇用されている企業と契約社員との話し合いにより、今後一切時給アップなし、退職金もなし、要は今後何かしらの昇進や昇給は一切なく、どれだけ長く働いても退職金もなく、今の条件と全く変わらない事で合意が双方に得られれば無期限契約社員という雇用が結べるようですが、仕事内容的には無期限なのだからと、今までの仕事内容よりも重く大変なものを回されてしまう案件も多くあるようです。


私の今回の生活保護申請はメンタルの病気ではなく、本気で仕事がなくなり、誰からも経済的援助をもらえず、家賃を半年近く滞納し、住む場所がなくなる可能性が出てきたからでした。


その間勿論何度も面接や、派遣会社への登録や、応募も沢山しましたが、やはり、受からない案件が多かったり、派遣会社からの紹介は異様に時給が低くてワーキングプアになる案件だけが回されてきたり。。とやはり、派遣の年齢限界説が、ある程度本当であることを身を以て体験しました。


この記事を読んでくれている人がおいくつの人なのかはわかりません。
ただ、もし若い人で特に夢もないけどとりあえず働かないと。。。
という理由で派遣社員という雇用を選ぶのであれば、できるだけ派遣社員の間に何かしらのスキルや技術を身につけることをお勧めします。


派遣社員の仕事は割とハードで、社員の穴埋め的な使われ方もするので、仕事の合間に何かの資格の勉強なんかをする余裕もなくなる可能性が大変に高いので、働いてからなんとかなるー。という楽観的な考えはあまり持たない方が良いかと思います。


忙しい毎日を過ごしているうちに3年があっという間に過ぎて何も身につけてないうちに契約が切れてしまった。
なんてことは沢山あります。
しかも、派遣会社の別の仕事に応募しても年齢のために以前のように受からなくなっているという悲しい副産物までついてきてしまいます。


タイム イズ ライフ
限られた自分の人生の時間を大切に適切な仕事に就けるといいですね。