あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

自分の中の亡霊と

インナーチャイルド

 

去年最後のカウンセリングでカウンセラーさんから「インナーチャイルド」という言葉を教えてもらいました。


カウンセラーさん曰く
「本来はもう精神的に成長出来ていてその状況から抜け出せているのにも関わらず、対象人物の前に出ると昔の自分が心の奥底から蘇ってしまう現象」
との事だそうで、私に当てはめると
「今現在住んでいる場所で培った人脈や、住まい、取り組んできた治療により、精神的にはキチンと成長していて、むしろ自分の親よりも精神は大人になっているのに、親と会話したり対面で会った時に、昔の『親に愛されたかった自分』が出てきてしまって、本来ならば受けなくて良い傷を負ってしまう」


「言わば、自分の中に昔の自分の亡霊が居て、親に会う時にのみ、その亡霊が出てきて自分で自分を苦しめてしまうようなもの」
らしい。


確かに、現時点では親と電話で話したり、対面で会ったりしない限りは、自分以外から深傷を負う事も割合に少なくなってきたし、傷ついても、手当の仕方を分かっていて、自分なりに手当が出来たり、そもそも傷を負うのを回避出来たりするのに、なんで親と話した時はそれが上手くコントロール出来ないんだろうなぁ。。。
と思っていたけれど、それは自分で自分の幼い気持ちが蘇ってしまって、心の何処かで親に期待してしまう「私」が出てきてしまうからなのね。
と、納得したのでした。


勿論、私自身は恋愛体質でもあるので、パートナーとの間でのやり取りで傷つく事も多々あるけれども、根本的にパートナーに対する考え方と親に対する考え方が私の中で異なっているので、どっかしらの心の分岐点でその諦めがつくのか、それとも、どうにも収拾がつかなくなって余計にこんがらがるのか。。の違いなんだろうな。
と感じました。


カウンセラーさん的にはそれ程に親(特に母親)と子供の結びつきは子供側からすると、途轍もなく強烈で、強いものなんだそうだ。


考えてみれば、それは当たり前のことで生まれ落ちてから一番最初に一番長く一緒に時間を過ごす「大人」に対して「子供」が強く結びつきを求めたり、絶対の信頼を置いたりするのはごく普通の事だ。


難しいけれども、誰しもが自分と接する人の立場によって見せる顔が変わるように、私と私の母のように上手にお互いが親離れ・子離れが出来ていない状態で、共にネグレクトとして育ってしまった場合には、どんなにお互いに歳を取って、どっちがどっちなんだかわかんないくらいになっても、やはり母親からする私は「娘」であるだろうし、私からする母親は「母」以外の何者でもないからだ。


2019年の私の個人的なテーマとしては
「自分の中のインナーチャイルドを自覚して、消滅させていくこと」
なんだろうな。。と思いつつ。
人間としていくつになっても1ミリでも良いから成長していければな。
と思っております。