あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

初めて覚えた漢字

今年の春に父親が亡くなってから今年のお盆は世間的には「新盆」というどうやら特別な物のはずでしたが、お墓も、お葬式もバカバカしいと考えていた両親が「お盆」など気にするはずもなく。。多分父親の遺影を飾っているのは私だけなのだと思うのだが。。といった状態だったので「そもそもお盆とはどうしたら。。」と思っていてTwitterで呟いたら「好物とかを遺影の前にお供えしてはどうでしょう?」というアドバイスを頂き「そうか!!」と、一番最初に父親の好物として頭に真っ先に浮かんだのが父親が大阪に住んでいた頃にどハマりしでその後別の地域に転勤してもずっと取り寄せていた珈琲屋さんのコーヒーでした。

よーくよく思い出したら私が5歳の頃から転勤先に取り寄せていたので、その頃に「通販」と言うものが存在していたか否か?は不明ですが、中々に父親の我儘に長い事付き合ってくださった珈琲屋さんだなぁ。。としみじみ。

何せ、私が5歳の頃という事はほぼ40年前からその珈琲屋さんは父の頼みを聞き入れて、日本全国、父が引っ越した先にコーヒー豆を毎月定期的に送ってくれていたのです。。長い、実に長すぎる程に長い。

 

珈琲屋さんの名前で検索したら、今は当たり前ですが、通販も展開されていたので、私が飲めそうな苦味の強いコーヒー粉を注文。

思いついたのがお盆始まった初日だったので、新盆終了日後に到着しましたが、備考欄に父がお世話になった事や、春に亡くなった事などと、長い事父の我儘にお付き合い頂いた感謝の言葉を綴ってオーダーしたら、お盆明けにご担当者様から丁寧なお返事を頂き、オマケに父が愛飲していたコーヒー粉までつけてくださいました。商品が手元に到着したらわざわざ手書きの一筆箋まで入っていて、びっくりしたのと「まさか、お嬢さんにまで弊社の名前を覚えて頂けるとは」と記してあって、これまたびっくり!

でしたが、その珈琲屋さんはとても渋い漢字のお名前の珈琲屋さんだったので、恐らく私が自分の氏名よりも一番目にしてた漢字だった様に思いました。

5歳の頃から毎月毎月、家に届く珈琲屋さんの箱に大きく表示されていた、珈琲屋さんのお名前の漢字を私は本当にずっと、ずっと見続け、家を出るまではずっとその珈琲屋さんのコーヒーの香りが漂う家に住んでいたのだから忘れるわけがありません。

が、よくよく考えれば多分40年間日本全国あちこち引っ越しつつも絶対に毎月コーヒ豆を注文し続ける人が突然亡くなった時に、一般的な家庭ならば多分、その通販先にご挨拶的な、何かのお知らせをするかも?だけど、めちゃくちゃ大きな通販サイトとかだとしたらまあ、まず連絡しないだろうしなぁ。。と考えると中々に感慨深い父の新盆となりました。

私が自分の好みで頼んだコーヒー粉はとっても美味しくて、1日一杯美味しく頂いております。

我が家の新盆は、少し遅れましたが父親の大好きだったドリップコーヒーと、紙タバコをお供えして、BGMに父の好きだったジャズを流した

いかにも我が家らしいお盆で終わりました。