あんこ と おはぎ

雑学的なことや日常の悲喜こもごもなど

グレイテスト・ヒューマン

LGBTについて】

最近ではセクシャルマイノリティーの言葉としてLGBTという言葉が浸透してきましたが、まだその言葉が殆ど日本に浸透していない頃に同性を愛する人とお友達だったり、仕事場の同僚として、男女共に過ごした事があります。


私自身は特に同性が同性を好きになることに対してはなんとも思わず、どちらかといえば「人間の一個人として恋愛感情が芽生える」という事なのだろう。
と勝手に思っていました。


その人達が口を揃えて言うのは「幼少期から、自分は異常なんだと思った」という言葉でした。


世間的には「異性を好きになるのが当たり前」という事をそれこそ幼稚園に入る前位から周りから刷り込まれて育つ中で、自分が特に気にしていない時期から彼等は自然と同性に目が行き、心惹かれていく事に自分自身で気づいた時に、まず最初に「自分はおかしい、何かの病気なんじゃないだろうか?」とショックに陥り、その後「この事実が家族に知れたらさぞかし大変な事になるであろう」と考え、どんどん自分の中にしまい込み、悩み続けてしまう。
という事実でした。


例え、親にカミングアウトしたとしても、「親を悲しませてしまったのではないか」と更に悩みのどツボにハマる人も居ます。


なので、彼等は彼等なりの地下ネットワーク的な物を張り巡らして、まだインターネットが普及するだいぶ前から、繋がり、独自のグループ(?)的な物を作って活動しているのです。


なので、同性を好きではあるけれど、「異常だ」と自分の中で判断し、気が乗らないまま結婚した後にやっぱり違和感を感じて、そのまま婚姻生活は継続しながらも、LGBTのイベントなどに参加する人も勿論存在します。


ここ最近では表面に出て公表する人も増えてきましたし、タレント活動をカミングアウトをした上で続ける方も増えてきたので、「偏見」という物が存在はしているものの「そういう人達が居るんだ」という認識は広がって来たように思われます。


今まで「いかに、世間に隠し通すか」をテーマに地下ネットワークだけで生きてきた人達が、急に「ハイ!宣言してください!」と言われても、本人達も戸惑ってしまうと思いますし、知らないまま長く当事者と接して居た人達も戸惑う事もあるとは思います。


ただ、性格が何もかも全て一致する人がこの世に存在しないように、人間は千差万別、多種多様な生き物です。
カミングアウトしたからといって、その人自身はなんら変わりのない事です。
(勿論、どちらかが、どちらかに恋愛感情を持って居た場合には変わるかも知れません)
もし、友人であるならば、相手が恋愛感情を持って居なければそれは「ただの友達」以外の何者でもなくて「今までの関係となんら変わりのない関係」なのです。
勿論、恋愛相談などの内容的に相手が自分と同性って事はあるかとは思いますが、多分、違いはそこだけです。


お友達にカミングアウトするのはおそらく本人的には物凄く勇気がいることと思います。
それはその人との関係が大切であればあるほど、本人は悩み、苦しみ、自分の事を呪ったりもします。
それでも、嘘を吐くのは嫌だから ともし、カミングアウトしてくれたら、戸惑ったとしても、友情関係を断ち切らないであげてください。
もし、相手が自分に「恋愛感情」を抱いて居た場合は、「自分は興味が全くない」ことをキッパリと断った上でお友達関係を続けていくといいかと思います。


私は「友人」として彼等と接した事がありますが、彼等はとてつもない闇を幼少期から抱え、中にはメンタルを病む人も居りますし、悲しい事に自ら命を絶ってしまう人もいます。


「好きになる人が周りと違う」これだけで、そんなに幼い頃から小さな胸を痛め、傷つき、大人になるに連れてどんどん悩みの沼にハマっていってしまう。
人間として、人柄としてとても素敵な人だとしても、本人は決してその自分の素晴らしい部分を否定して生きてしまう。


もし、それが自分の友人や家族の中で悩んでいたとしたら、悲しくはないでしょうか?


現在、LGBTについてだいぶ表面化してきた世間になってはいますが、やはり今までそういう事に触れたことのない人達からは「分かりにくい」「どう接したら分からない」という意見も多く聞かれます。
なので、これからカミングアウトする方や、表面的に活動する人達は、分かりやすく、勿論主張するのは大切ですが「押し付け」にならないように、ただ、「存在して居るんだ」という事をまず、周りの人たちに認識させてあげてください。


どんな人達も住みやすく。
そんな、世界になると良いですね。